君を、何度でも愛そう。




綾が記憶の中から俺たちを消したのは、俺がきちんと綾を守れなくて、つらい思いをさせて、追い詰めてしまったからだと思っちょった。


だけど、違ったんかな。


綾は俺らを大事に、大切にするあまり。


いつかいなくなる前に俺らから遠ざかった。そして綾は発作を起こし、生死を彷徨い、再び息を吹き返した。



綾が俺らの記憶を消したんは、いつか自分がいなくなって、俺らを悲しませないために取った最後の手段だったのかもしれん。


いつかいなくなる自分に、優しくしてくれた相手に対する、精一杯の、愛情。


記憶がなくなれば、関わることはない。


関係が消えれば、いなくなった時に傷つけることも、なくなる。


綾の記憶喪失は、俺らを、守るため……?


もしそうだとしたら……バカだな。バカだよ。


俺が綾から離れるわけないじゃろ。


何度忘れられようが、何度でも、俺は綾のそばに寄り添う。


だって、俺はお前を救うって決めちょるんじゃから。