「ほんとに可愛い子だけん〜。京にこんな可愛い彼女がいたなんてねぇ」
彼女!?
持っていたコップを落としそうになる。
「違いますっ。友達です!」
自分で言って虚しくなりながらも、手を横に振って否定した。
綾は夕飯をごちそうになった後、京のお兄さんとお母さんとリビングのソファーで話していた。
京は混ざろうとせず、黙ってテレビを見ている。
「そーだよ母ちゃん。小4の子どもが付き合うとかまずないが!! こんな田舎でっ」
「あらそーう? でも律はいたじゃない」
「俺と京じゃ次元が違うけん」
「アホくさ」
黙っていた京が、初めて会話に口を挟んだ。



