「「お邪魔しまーす」」
やっと来たか……。
ぴったり10時30分。理一、陸、和也、陽子、朋の5人がやって来た。
「はよー! 京、綾っ!」
和也が笑顔で部屋に入ってきた。
「おはようっ」
「はよ。……って、和也。手に持ってるのは何かや……」
「ゲームに決まっちょるが!」
和也の代わりに理一がニヤリと笑って答える。
焦った和也は「言うの早ぇーって!」と言いながら、手に持っていた大きいカバンを後ろ手に隠した。俺は、冷たい視線を送る。
「没収」
「ほら見ろ理一! あの目! 宿題終わらせんとやらせねー!って顔しちょるが!」
「当たり前だけん」
俺の代わりに陸がバッサリ言うと、渋々ゲーム機を渡してくる和也。
……重っ!
テレビ台の横にゲーム機を置いてから、みんなでテーブルを囲んだ。
「あたし1番最初に数学終わらせたいけん」
「じゃあやろっか。綾も数学しよ!」
「うんっ」
女子3人は、数学をやるらしい。
「は〜。何が悲しくて冬休み初っ端から宿題やらなきゃいかんけん」
「宿題やる時間あったらゲームしたいよなぁ~」
ブツクサ言う理一と和也を横目に、現代文のプリントを広げる陸。
俺はというと、数学と化学は終わっちょるので陸と同様、現代文のプリントを広げた。
問題文を読みながら本文と照らし合わせて、頭の中で解いていく。
シャーペンを一度、くるりと回して文字を走らせた。



