君を、何度でも愛そう。


────…


騒がしい音で目が覚めた。

いつの間にか眠ってしまったみたい……。


ぼやけた視界に京がいて、声をかけようとしたその時。京の家族らしき人影が目に入って飛び起きた。


「あ。起きた」


背の高い、多分京のお兄さんらしき人が言った。


「まー。可愛い子だけん」


見た感じ、京のお母さんかな? かなり可愛いお母さん……。


「えと……こっ、こんにちはっ」


思ってもいなかった展開で焦っていると、京が呆れたように口を開く。


「もう、こんにちはの時間じゃないけん」

「え……?」


時計を探して見ると、夜8時を過ぎていた。


「うわっ! ごめんなさい!!」


物凄く恥ずかしくなって急いで帰ろうとソファーから降りると、腕を掴まれた。


「まーまー。夕飯食ってけ!」

「お腹空いちょー?」


何となくお兄さんとお母さんの空気と迫力に勝てる気がしなくて、綾は引きつった笑顔のまま頷いた。


後ろで京が青ざめていることには気付いていたけれど……。