君を、何度でも愛そう。



「あぁ、おかけください」


綾の担当医の元へ行くと、椅子に座るよう促される。


俺が来たことには、大して驚いてない様子だった。


「では検査結果を……」と話し始めた先生を、俺はぼんやり眺める。


その話は、あくまでも心臓疾患としての説明。


綾は6歳の時から10年間、原因不明の病気として治療を受けてきた。


10年間……苦しんできた。


「……です。今は問題ありません」


先生の説明が終わり、おじさんはホッとした顔をした。けれど、先生の顔が曇る。


「……もうひとつ、重要なことを伝えなければなりません」


先生の話を聞いて初めて、体中に緊張が走った。


「綾に……何か問題が……」

「……6歳の時から、発作を起こしちょるって話は、お父様から聞いて知ってましたけん。その時にお話したこと、覚えちょりますか?」

「……は……い」


先生も、おじさんも、何とも言い難い表情になる。


……先生の続きの言葉を、安易に想像してしまう。



「次、発作を起こしたら……覚悟してください」



それは、綾がいなくなる覚悟をしておけってことじゃろ……?