「綾っ!!」
勢いよくドアを開けて病室に入ると、待ち焦がれた綾の姿があった。
ベッドから上半身を起こし、驚いたようにこっちを見ている。
「綾……」
後ろにいる陽子が、涙声で呟いた。
綾はキョロキョロと周りを見渡して、自分がどこにいるのか確認している。俺は足がすくんで、動くことができない。
病院にいると理解したのか、綾は金色の髪をなびかせ、大きな瞳で再び俺たちを見つめている。
目頭が熱くなる。体が震える。
待っちょった。この2日間、どれだけ祈ったか分からん。
気付けば俺は綾に駆け寄り、細い体を抱き締めていた。
「よかった……綾……っ」
流れそうになった涙を堪えて、俺は強く、強く綾を抱きしめた。
……もう絶対に離さん。二度と、離れたりせん。



