君を、何度でも愛そう。



「……京」


病室のドアが開く音がして、聞き慣れた声が俺の名前を呼んだ。


ゆっくり顔を上げると、陸たち5人の姿。


「……来てくれちょーね」


立ち上がり微笑むと、陸が駆け寄ってきた。


「京……顔色悪いが……」

「あぁ、寝ちょらんから。ただの寝不足だけん、心配いらん」


陽子や和也も、心配そうに俺を見つめている。


「……それ、綾に?」


花束を持ってる朋に話しかけると、朋は小さく頷いた。


「花瓶に水入れてくるけん」


ベッドの隣の棚に置いてあった花瓶を取り、1歩進むと、横から伸びた手が花瓶を取り上げた。


「俺が入れてくるけん。……京は座っちょれ。マジで顔色悪いが」

「……じゃあ、頼むけん」


理一は花瓶を持って病室を出た。


「綾……」


陽子が綾のそばに寄って、声をかけていた。


朋も和也も綾の周りに立って、苦い顔で綾を見つめる。


「京、あんま無理しちゃダメだが。お前まで倒れたらどうするけん」

「ははっ! 同じようなこと、綾のお父さんにも言われちょー」

「……おじさん帰ってきたの?」

「ん。今、綾の荷物取りに帰っちょーよ。すぐ戻ってくるけん」


うっすら目に涙を溜めた陽子は、小さく「そっか」と言って綾に視線を戻した。


しばらくすると花瓶に水を入れた理一が戻ってきて、花束を花瓶に移してから、みんなイスに座った。