「みんなと花火見んかったのも……嘘でも、ずっと一緒にいるなんて、約束できんって……」
「う……うぅー……っ」
嗚咽を漏らした陽子に、苦しげな顔をした陸が寄り添う。
「……綾、自分がいなくなる前に嫌いになってくれたら……いなくなった時に、悲しまなくて済むでしょって……笑って言うけん……」
「マジかよ……」
和也の震えた声に呼応するように、俺の体も震え出した。
重い。胸の奥も、肩も、足も。体全てに圧しかかるものを払いのけたくても、できないほどに。
「綾はっ……みんなを傷つけるくらいならって……自分を傷つけたがっ」
ポタリと、床に涙が落ちる。
次々溢れてくる涙は、苦しいほどに愛しい綾への涙。
何も知らずにひどいことを言った、情けない自分への涙。
……綾。
バカじゃねぇの……。
俺らのためにそこまでする必要が、どこにある。
どれだけ寂しい思いをしたんだよ。
どれだけ、ひとりで泣いたんだよ。
毎日、毎日、歯食いしばって、耐えて。
ずっとずっとひとりで、いなくなるからだなんて、言い聞かせちょったんか?
そんなこと少しも気づかんで、何も知らずに、俺は……。
「くそ……っ」



