君を、何度でも愛そう。



「それで……その時、京くんや理一くん……みんなのそばを離れなきゃって、思ったって……」

「……意味が、わからんのじゃけど……」


和也が困惑した表情で、梢先輩を見ている。


それって、文化祭の準備中じゃろ?


そんな時から綾は、俺や京、なぜかみんなからも離れるって決めちょったんか?


綾のあの態度は、本心じゃない……?


「綾が……みんなと離れて、仲が悪くなっちょーのは全部……全部、綾がそう仕向けたからだけんっ。ひとりになることを、望んどったから……」

「……何で?」


そう言った陸の戸惑った表情。


梢先輩の様子と話から、嫌な考えが、信じたくない考えが、頭にひとつ浮かぶ。


梢先輩は、震える口を開いた。


「この町から……いなくなるからって……」


ドスン、と。胸の奥にとても重い何かが圧しかかる。


「あたしっ……てっきり、転校するのかと思っちょって。まさかそんな……っ病気だからだなんて……」


俺は目を手で覆い、うなだれる。


……嘘じゃろ、綾。


「……っそう遅い話じゃないって。京くんと理一くん、ふたりには……幸せになってほしいって……いなくなる自分なんかより……他の、誰かとって……」


……嘘に決まっちょる。


そんなのは嘘だと、誰か、言えや。