「綾と……知り合い?」
どういう繋がりで? 呼び捨てしちょーくらい、仲がいいんか?
「あの……座って下さい」
みんなも俺と同じように不思議そうにしちょったが、梢先輩の様子を見て、朋が椅子を引いて座るように促した。
小さく「ありがとう」と言って座った梢先輩の顔は、真っ青だった。
「あの、あたし……綾が……まさか病気なんて、思わんくて……」
よく意味が分からない……。
「梢先輩、落ち着いて……。どうしたけん」
言葉をかけた俺を見て、梢先輩は震える手をテーブルの上で握った。
「あたし……綾と話したことがあるんよ。……覚えちょらん? あたしと綾が、昇降口で立ち話しちょった時……」
ああ……。そういえば、梢先輩といる綾を見かけた覚えがある。
確か、文化祭が終わって1週間以上経った頃だ。
「覚えちょります」
陽子がそう言うと、梢先輩はまた話し始めた。
「それで……あの後ね、綾と喫茶店に行って……聞いたけん。……最近ひとりでいちょるのは、何で?って……」
みんな、梢先輩の話に耳を傾ける。



