俺の何気ない言葉に、陽子が涙を流した。
「……治るか……分からんけん」
「……は?」
「原因不明なんよ。どこも異常ないんに、突然、発作起こすが」
陸の言葉に耳を疑う。
治るか分からん? 原因、不明……?
じゃあ、綾は……どうなるけん。
「俺……何も知らんかったが」
何も知らずに、ずっと綾といられると思っちょった。
「綾は……病気だってバレるん、嫌がっちょったけん」
向かいに座っちょる陸が眉を下げて話し始める。
「綾は小4の時に引っ越してきて、小6の夏に……今日みたいになったけん。その時に京と俺と陽子に話してくれて。他のやつらには、激しい運動続けると軽い発作を起こすって、嘘ついちょった」
「だけん、俺は最近までそうだと思っちょーよ」
和也が付け足し、陸は俺が知らんかったことを話す。



