「ほっといてってば!!」
「綾……」
あたしの大声に、目を見開く京。
「……っ」
気持ち悪い……!
バッと口元を押さえる。
……鼓動が速い。
ヤバい……もしかして、発作……?
「……綾?」
ありえない。
こんなところで発作を起こすわけにはいかない。
あたしは逃げるように、足を前に進めた。
「おい、綾っ!」
京につかまれた手を勢いよく振りほどく。
「触らないで!!」
そう叫んで1歩踏み出した途端、ぐにゃっと視界が曲がった。
あたしの意志とは関係なく、体が前に倒れる。
「綾っ!」
京の大きな腕が、あたしを包み込んだ。



