───バチンッ!
乾いた音が、脳内に響く。
「ちょっと麻実……っ」
「バカ、やめぇ!」
叩かれた衝撃でクラクラする中、陽子と和也の声が聞こえた。あたしは叩かれた左頬を押さえて、俯いたまま。
「最低だが、綾っ!!」
そうだよ、麻実。そう思うのが正しい。
京も和也も、二度と話しかけたくないって思っていいんだよ。
あたしは俯いたまま、コンクリートを見つめる。
ズキンと胸が痛む。
あんなこと、言いたくなかった……。
クラッと視界が揺れる。
「……っ」
叩かれた左頬が、ジンジンと痛む。
「もういいじゃろ。麻実も和也も」
「…………」
久しぶりに声を聞いた。
ゆっくり顔を上げると、あたしを嫌悪の目で見つめる理一と目が合う。



