「知らないよ、そんなの」
あたしの言葉に、和也と麻実が驚く。
後ろにいる京は分からないけど、立ち止まって黙って見ていた理一たちまでも反応した。
「あたしは、自分の気持ちを正直に話しただけだよ?」
面倒くさそうに溜め息をついて、麻実の瞳をとらえる。
「それに、話しかけてるのはあたしじゃない。和也と京が話しかけてくるの。返事くらいしなきゃ、失礼でしょ?」
あたしはニッコリと笑みを浮かべる。
「それでみんなの仲が悪くなるって言われても、困るんだけど」
和也と麻実は信じられないという顔をした。
「みんな仲よくしてたいなら、京と和也に話しかけないでって言えば?」
首を傾げて嘲笑うかのように言うと、麻実の手が大きく振りかぶられた。



