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「心筋が弱っちょるね……」
「……え?」
長い検査が終わり、医師からの診断結果が伝えられた。
「……ご飯食べちょる?」
「………」
「いかんよ、食べなきゃ。栄養失調も起こしかけちょった」
少し怒ってる先生から目を逸らす。
「弱ってるって……何ですか?」
あたし、もうダメなの……?
「血圧も脈拍も弱い……。とりあえず、しっかりご飯食べなきゃいかんが」
「…………」
涙が出そうになるのを、歯を食いしばって我慢する。
「綾ちゃん、君が発作を起こす理由は分からんが、無理したらいかん。毎日笑って元気に過ごしちょらんと、病気も治らんが」
「じゃあ、今すぐ治してよ……」
我慢しきれなかった涙が、ゆっくり頬をつたう。
治してよ……。そしたら笑える。元気に過ごせる。
京に、好きって言える。
「綾ちゃん……」
ごめんね先生。こんなの、ただの八つ当たりだよね。
原因不明なのに、治してなんて。無理だって分かってるよ。
涙を拭いて、顔を上げる。悲しそうな顔をした先生に、精一杯の笑顔を見せた。
「ごめんなさい。ご飯ちゃんと食べるね」
「あぁ……綾ちゃんは強いが」
「ありがとう」
ニカッと笑うと、安心したように先生も微笑んだ。
先生……強くなんてないよ。あたしは弱い。弱くて弱くて、自分が大嫌いなの。



