苦しむのも悲しむのも、傷つくのも寂しがるのも、涙を流すのも、あたしひとりで充分だ。
「……っ……」
どうして綾は、病気なんだろう。
「……っ!?」
ドクンッと、心臓が跳ねた。
「うっ……!」
やだ……! 嘘……!!
「げほっ……うぅっ……!」
ヒュッ、ヒュッ、と口から漏れる息が短い。涙が目に溜まって、ボタボタと落ちる。
「……つう!」
ぎゅっと胸元を強く握る。
大丈夫……大丈夫……治まって……!!
「は……はぁ……」
ぐったりと机に倒れ込む。
「……ふ」
ほんと、嫌になる。
京を好きだと感じた途端に発作を起こすなんて。
……諦めろと、あたしの心臓が言ってる気がした。



