「次、進路別学習だが」
「………」
うそ……今日何曜日!?
「金曜日」
「……っ」
あたしの表情で心情が分かったのか、さらりと答える京。
「……あたし行かないから」
京とふたりきりなんて、気まず過ぎる。
「じぃじが心配しちょったが。せっかく来ちょるけん、行くぞ」
「……」
ダメだ……京は言い出すと聞かないから、断れない。
「京ーっ、何しちょるが! 早く行かんと遅刻するけん」
廊下を見ると、麻実が京を呼んでいた。その隣には、和也たちも………。
「今行くが! ……綾」
ドキンと胸が高鳴る。
名前を呼ばれただけなのに……。
「………」
あたしは俯いて席を立つ。
長い金色の髪が揺れて、不意に京の手があたしの髪に触れた。



