顔……上げられない。言った後でなんだけど、ものすごく恥ずかしくなってきた。
沈黙が流れ、途切れる。
「……俺もー」
ぶっきらぼうな声が聞こえ京の顔を見ると、頬を少し赤くしていた。
初めて見た京の照れ顔に、ポカンと口が開く。
「……京……赤い…」
「なっ! 綾が恥ずかしいこと言うからだが! 俺だって恥ずかしいけんっ!」
……なんか、気が抜けた。
「ほんとに寂しかった…?」
「何回言わせちょー!!」
京は頭をガシガシと掻いて「ほんとだけん!!」と無駄に大きい声で言った。
夏の陽射しが、向き合うふたりを照らしている。
「蛍……見たい」
ふたりの秘密の場所。
ふたりで逢いたい。
そういう想いを込めた、綾からのメッセージ。
「ん。見に行こ」
今、綾の顔はきっと満面の笑みだろうな……。
綾の気持ちはいつも、京の言葉で一喜一憂する。
……好きだよ、京。



