京と理一に別れを告げた土曜日から3日が経った。


あたしは昨日、気分が優れなくて学校を休んでいた。


「げほっ……うっ……」


ガンッと荒々しくコップを置くと、入っていた水が手にはねる。


「はぁ……けほっ……」


口を拭って、タオルで手を拭く。


キッチンの蛇口から流れ続けていた水を止め、空になった薬袋をゴミ箱に捨ててから部屋に戻る。


制服に着替えて携帯を開くも、今日は誰からも連絡がない。


……多分、みんな聞いたんだろうな。


理一も京も選ばず、さよならを告げたことを。


「はぁ……」


ベッドに深く座り、溜め息をつく。


……これでよかったんだよ。


寂しくない。寂しくなんかない。


寂しいなんて、思う必要はない。