「京、あなたは綾にとって、誰よりも本当に大きな大きな、大きな存在だったよ。……きっと、謝してもしきれないくらいの愛をもらった」
笑顔を見せたあたしを見て、京の瞳が悲しみを帯びた。
「大好きだったよ」
俯いてしまった京を見て、あたしは立ち上がる。
「さよなら、……京」
俯いたまま顔を上げない京に心を痛めながらも、あたしは河川敷に向かって歩き出す。
和也たちがあたしを見ていたけど、目を合わせず歩き続けた。
さよなら京。
今度こそ、本当にさよなら。
大好きだった。
よく笑う京。怒る京。照れ屋な京。
思い出すときりがないくらい、たくさんの京を見てきた。



