「ごめん麻実。陸たちと遊んどって。……どこで話すかや」
麻実にひと言告げて、京は川のほうに歩き出した。
あたしはその後ろをついて行く。涙が出そうになるのを、堪えながら。
「何かや。大事な話って」
川を目の前にして座った京から少し離れて、あたしも座る。
サーっと川の流れる音が聞こえた。
……言わなきゃ。言わなきゃダメ……。
震える手を抑えながら、あたしは口を開く。
「京と理一のこと……考えたの。答えも出したんだ」
あたしと同様に、流れる川を見ながら、京が口を開いた。
「やっぱその話かや。知っちょーよ。……俺も、さよなら言われるんじゃろ」
驚いて、思わず京の横顔を見てしまった。
京は微笑んで、あたしを見返す。
「立ち聞きするつもりはなかったけん。ごめん」
……あたしと理一が話してたのを聞いてたんだ……。
「俺のことも、好きじゃないんじゃろ?」
「……うん」
「他に理由は?」
「……ないよ」
「……そ」
言えるわけがない。
いつ死ぬか分からないあたしを、好きでい続けて欲しくないから、なんて。
あたしは川を見るのをやめて、自分の足元に視線を落とす。



