ふたりの花火は、呆気なく消えてしまった。
「……あたしねぇ」
あたしは花火の燃えがらをぶらぶらさせながら口を開く。
「理一とさよならしたんだ」
「……え?」
「理一の様子、変だったでしょ? あたしのせいなの」
和也の見開かれた目は、横に座るあたしを見てる。
「……あたしは理一のこと、好きじゃないからって言ったんだぁ」
麻実と京の姿を目で追うと、和也も京のほうを見る。
「じゃあ……京を選んだってことかや?」
和也の言葉に、京を見るのをやめた。
「ううん。……あたしは、京も好きじゃないんだ」
「……嘘じゃろ?」
「あたしは京も理一も選ばない」
「……何でじゃが。俺は……京も理一もっ、どっちか選んでくれるのを待っちょったが。……どっちも選ばんって、何で……」
「……ごめんね和也。よく考えて出した答えなの。って言っても、納得できないよね」
和也は京の夢の理由を、聞いたもんね。



