理一の瞳に宿る、消えない情熱の炎。あたしはいつも、この瞳に助けられたね。
何度救われたか、理一は知らないでしょう?
あたしは、その炎を消してしまうんだ。
「ごめんね理一」
あたしは理一の肩を、後ろに押した。力なく簡単に下がった理一。
「今までありがとう」
真っ直ぐ、理一をの瞳を見て微笑んだ。
「幸せを、願ってるから」
顔を手で覆った理一の横を、あたしは通り過ぎる。
……理一。ありがとう。
大切だった。
京がいなかった時、何よりも誰よりも、あなたに救われた。
昔から、勘がよかったよね。
少し自分勝手で強引で、だけどその力強さが、人気者の理由だった。
コロコロ変わる髪の色を見るのが、楽しかった。
ふと見せる優しさが、大好きだった。
さよならだよ、理一。
今までありがとう。



