「答えも出したよ」
戸惑った表情であたしを見る理一に、表情を変えずに言った。
少し冷たい風が吹き寄せる。
楽しそうにはしゃぐ生徒たちの声が、校庭いっぱいに響く。
「あたしは、京も理一も好きじゃない。どっちとも付き合わないよ」
木に寄りかかって淡々と告げると、理一がやっと口を開いた。
「……は……? どっちも好きじゃない?」
「うん、考えてそう思った」
「冗談はやめれや」
「冗談で言える話じゃないじゃん」
「お前、どっちを選ぶか決めるって言うたがや!」
「……怒鳴らないでよ……」
理一はシルバーの髪を、グシャグシャと掻いた。
「ありえんじゃろ、その答え」
「……考えて出した答えただよ」
「少しくらい、俺か京に気持ちがいっただろーが」
「………」



