秘密基地に着くと、クラスの友達が何人か集まっていた。
「みーんーなーっ!!」
「おー綾! 陽子! 久し振りっ」
「久しぶり! 他の人は? 来てないの?」
「京たちは家にいちょるよ」
指差す方を見上げる。京達は木の上にある隠れ家にいるみたい。
「ありがとっ。顔見せてくるね! 陽子行こっ」
緊張しているのか、表情の硬い陽子の手首を引いて、木でできたはしごに向かう。
上り切り、扉を開ける前に陽子を元気づけようと、胸の前で拳を握った。
「陽子頑張って!! 仲良くなるんだよ!」
「う、うん……頑張る」
ぎこちない笑顔を見せる陽子を心配しつつ、空気中にある酸素全てを奪う勢いで、大きく息を吸った。
「やっほー!」
家に入るなり、みんなに聞こえるように声を出す。
だけど、来たことを後悔した。



