「てか約束みたいなもんじゃろ? これからも一緒にいよーなー!みたいな」
「あ〜。そうじゃね。願掛けって感じよりか、約束って言ったほうがしっくりくるけんね」
朋が理一の言葉に納得する。
願掛けよりも約束、かぁ……。
あたしはなおさら、一緒に見られないと思った。
「きゃはははっ! やだ京ってば!」
数メートル離れた場所で、麻実の笑い声が響いた。
あたしはチラッと笑い合うふたりを見て、すぐ視線を逸らす。
「………」
一瞬、自分の眉間にシワが寄ったのが分かった。
あたしは額をさすって、雑念をはらう。
……モヤモヤしないでよ。あたしのバカ。
ふう……っと短い溜め息をつくと、遠くのほうから名前を呼ばれた。
「綾〜! 何か先輩が呼んどる〜!」
同じクラスの女の子が、手招きをしていた。
「おやおや〜? 綾にも告白タイムが来ちゃったんかや〜?」
ニヤニヤする和也に、あたしは蹴りを入れる。
「何するかやー!!」
「ニヤニヤするからでしょ!」
「いってらっしゃーい」と朋の声を背に、あたしを呼んだ子のもとへ行く。
「どうしたの?」
彼女は何だか少し、不安げにしてる。
「あ……何かね、あっち。来てって」
指差す方向を見ると、不安げにしていた意味が分かった。



