不意に麻実に聞かれ、あたしは情けなくも「えっ……」と驚いてしまった。
麻実の視線が痛い。問いかけられたのはあたしだから仕方ないことだけど、みんなの視線も痛い。
あたしは割り箸を強く握った。
「ふ、つう……かな?」
情けなくヘラっと笑うと、みんなびっくりしている。
「普通って! 綾ってこういうの信じてそうなんにっ」
和也の言葉にみんなが頷く。
「まぁ……信じてるけど、信じてないよ」
「どっちだよ」
「綾ってば変なの〜」
理一が突っ込んで、麻実がおかしそうに笑い、あたしは曖昧に笑うだけ。
信じてる、とかじゃなくて。
信じたい、って言ったほうがしっくりくる。
その迷信に、すがりつきたい。
本当にみんなと、ずっと一緒にいられるのなら。
きっとこの中の誰よりも、あたしが1番願ってる。
だけどできない。みんなとずっと一緒にいたいと、誰よりも願うのに。
最初に一緒にいられなくなるのは、あたしなんだから。
だったら最初から、信じないほうが楽だ。
あたしはみんなと、花火は見ない。



