「意外でしょ?」
確かに。陽子はサバサバしてて元気だし、クールな陸とは正反対だと思う……。
「どこが好きなの?」
「何か……大人っぽいじゃろ。みんなと遊んどっても遠まきで見ちょって、みんなが怪我せんようにさりげなく注意するとことか。いいなって思っちょー……」
「ほ〜……」
たしかに陸はそうだ。京とハシャぎすぎてた時、落ち着けって言われたことがある。
「……綾は? 好きな人いちょる?」
「……うん」
「誰っ!?」
思い浮かぶのはただひとり。
「……京」
名前を言っただけなのに、胸がホッと温かくなる。
「やっぱり京かぁ! そうだと思っちょったけんっ」
「えっ、何で!?」
「見てて何となく分かるけん」
「そっかぁ……」
何だか胸がくすぐったい。でも、温かい。
「「頑張ろうね」」
ふたりの声が重なった。
夏の眩しい陽射しと爽やかに吹く風と共に、綾と陽子は外へ駆け出した。
目的地は秘密基地。きっとそこに、京と陸はいる。



