「髪色変わっちょったけど、すぐ分かったけん。大人びて……また綺麗になっちょーって……」


あたしだって思ってた。


背が伸びてる。髪が伸びてる。


……知らない人みたいって、思ったんだよ。



「……その時初めて後悔したが。離れた3年間を。……そばにおればよかったって」

「京………」

「後悔なんて言ったら、綾は怒るかや……黙って行ったんは、俺なのに……」



……京。


あたしはどれだけ、あなたを傷つけたんだろう。

どれだけの痛みを、与えてきたのかな……。



「……っ…うっ…」


両手を、顔の前で握る。
祈るように……懺悔するように。



「……だから戻ってきたけん。……綾に会いちょーて」

「綾の病気……治せよ絶対……。ちゃんと調べて、綾は……お前じゃないとダメだが」


……違う。違うよ和也。

あたしは京に、そんなこと望んでない。