「散らかっちょるけど」
「おじゃましまーっす!」
綾は陽子に電話をして、陽子の家を訪れていた。
京が言っていたとおり、陽子とはクラスで1番気が合う友達になった。
「で? 何かや話って」
キッチンからお茶を持って来た陽子が、部屋に入るなり聞いてきた。
「ん。聞きたいことあって」
陽子は向かい側に座り、お茶を綾の前に置くと不思議そうに首を傾げた。
「何かや?」
「あのさ……陽子、好きな人いる?」
「はっ!? 何かねいきなり!!」
……あれ? 陽子……動揺してる?
意外な展開だっ!!
陽子、サバサバしてるから好きな人いないのかなって勝手に思ってた!
「いるんだ!! 誰っ!?」
陽子は一瞬で顔を赤らめて、恥ずかしそうに下を向いた。
「…笑わない?」
「応援するしっ」
「…………陸」
「うそっ! 陸!?」
立川 陸(たちかわ りく)。
京と仲がいい、クールな男の子だ。確か幼なじみって言ってたような……。
綾的には、京の次ぐらいにかっこいいと思う。



