「京が東京に行ったのも、医者の勉強のためだけんね」
「げっ! マジで!? 京……中学生でそこまで夢が決まっちょるのもすげーな」
「ははっ! まぁ俺は、それなりに理由があるけんね」
理由……?
そういえば、何で医者になりたいのか聞いたことがない。
「理由ってなぁに?」
朋の言葉に、京が答えた。
「直……俺の姉が、病気だったけん。話すと長いんじゃけど。まぁ、手術するまでよくならなかったけん、その間に医者になりちょーな〜って、漠然と決めちょった」
「いきなり姉想いじゃね!?」
そうだったんだ……。
直姉が大好きな京だから、すごい納得できる。
「お姉さんは良くなっちょるんじゃろ? それでもやっぱ医者になりちょーの?」
陽子の言葉にみんなが黙る。京の言葉を待ってるんだろう。



