「ちょっと赤いかなぁ……」
美術室を後にし、カラースプレーを何本か持ってあたしはトイレの鏡を見ていた。
大丈夫かな……。
外の空気に触れれば、瞼の赤みもおさまるよね。
そう思って、あたしは裏庭に向かった。
校舎から体育館を繋ぐ渡り廊下のちょうど真ん中に、裏庭にはある。
渡り廊下に出ると、京と和也と朋の姿を遠くからでも確認できた。
理一はどこ行ったんだろう。
「あれ……?」
陸と陽子までいるじゃん。
他のクラスも文化祭の準備してるし、遊びにきたのかな?
持ってきたよ、と声をかけようとした時、和也の声にあたしの声はかき消された。



