君を、何度でも愛そう。



「……あたしは京が好きだから、幸せにしたいって思っちょる」

「……うん」

「だけど、幸せになってほしいとも思っちょるが」


幸せに、なってほしい……?


それは、自分が幸せにしたいんじゃなくて、他の人と幸せになってほしいってこと……?



「綾には、そういう気持ちはないんかや」

「あ、たしは………」


目が虚ろになる。頭が、ボーッとする。


「今のままじゃ、京はつらいだけだがっ。あたしは本当に京が好きだけん!」


京が好き……?

あたしは……?


「京が大事なら……幸せを願っちょーなら、京から離れて」


麻実はそれだけ言って、走って美術室を出ていった。



……あたし、誰の幸せを願ってる?