「京〜っ!」
文化祭準備も、いよいよ大詰めという頃。
あたしたちいつもの5人は、裏庭で看板作りをしていた。
「麻実。どうしたかや」
そこに現れたのは、同じクラスの麻実。
「……」
このふたり、ちょくちょく一緒にいるんだよなぁ……。
麻実は京の隣にしゃがみ込む。
「今日一緒に帰らんかや?」
「今日? 俺ら看板作らんと。麻実の班はもう終わっちょーかや」
「麻実の班はパンフレット作ってコピーするだけだけん、終わっちょーよ」
「ズルいの〜」
ははっと笑顔を見せる京。
あたしは赤いペンキを、文化祭の“文”に塗り続ける。
「看板か〜。じゃあ無理かや?」
「ん、ごめんな」
「うぅん! じゃあ頑張ってっ」
「おー」
麻実は京だけに手を振って、さっさと教室に戻っていった。



