教室に戻ると掃除は終わっていて、担任を待っている状態だった。
「あっ! 綾っ!」
京とクラスに入ると朋が駆け寄ってきて、あたしの腕を引っ張った。
「えっ朋!? 何……っ」
朋は有無を言わさず、あたしをベランダに放り出した。
なっ、なぁに!?
ベランダにふたりきり。わけが分からず朋を見る。
「綾、京くんとより戻すかや?」
「え!? 何でそんな話になるの!?」
「だって……プールで……」
「へ?」
何で知ってるの!?
そんなあたしの気持ちを知ってか知らずか、朋は遠くを指さす。
朋の指先を追うと……。
「みっ……!」
「見えちょーけん。プール」
なんと。少し遠いけど、ここからプールが見える……。



