「ブカブカ……」
半袖のYシャツは五分丈みたいになってるし。薄手の黒いセーターは、手のひらひとつ分大きい。
丈も長くて、スカートが見えなくなりそう……。
「はあぁぁ……」
高校生になったんだね、京。
中身は変わってないけど、体は成長した証だ。
あたしの体から、京のベッドと同じ匂いがする。
懐かしい……。
涙が出そうになるのを堪えて、京のもとへ戻った。
「はは! ブカブカ!」
あたしの姿を見た京は、案の定声を上げて笑う。
「育っちょらんな、綾は」
「京がデカくなりすぎなのっ」
「175センチですから」
「綾だって158センチだもん!」
「ちっさいのー」
「おっきいほうだもん!」
「ははは!」
「〜〜〜〜っ」
17センチも差があるなんてっ。悔しいっっ!
「教室戻ろー」
微笑む京の後ろを歩いて、教室に向かった。



