「乾かないね〜」
「それより俺は眠いが〜」
ぐー。と、寝た真似をする京に、あたしは声を出して笑う。
「眠くならん?」
「眠くなってきた」
プールサイドに寝転ぶあたしたち。授業の終わりを告げる鐘が、外にまで響いてくる。
「京、カバン取り行かないと」
「めんどくさいが〜」
ほんとに寝ちゃいそうだな……。
「帰りのホームルームには出ようよ」
「ん〜」
もぞもぞ動いて、寝転んだまま干していたYシャツを引っ張る京は、何だか可愛い。
「綾、乾いた?」
「微妙〜」
Yシャツはまだ湿ってる。
「俺のは乾いちょーに」
「くしゅんっ」
何か寒くなってきた……。
……ん?



