嫌な予感がして、あたしは勢いよく立ち上がる。
「へ!?」
「ッバカ!」
視界が反転して、空だけが見えた。
────バシャァン!
「───…っ」
数回、目を瞬きさせる。背中が冷たい。
「何しちょるけん」
頭の上で溜め息が聞こえて顔を上げると、京の顔が数センチ離れた場所にあった。
「〜っごめっ! ……!?」
「足元すべらせて……バカ?」
お姫様だっこしてる!?
「っ下ろして!」
「濡れるが」
「もう濡れたもん!」
「ばっ、暴れんなっ……」
「きゃっ……」
────バシャン!
「「…………」」
つ……冷たい……。



