「〜〜〜っ」
京のバカ! 何、普通に上半身裸になってんのさ!
目のやり場に困ってると、京は溜め息をついた。
「あ〜ぁ〜。海パン持ってくればよかったが〜」
悔しそうに頬を膨らませて、京は再びプールに飛び込む。
「水跳ねたぁーっ!」
「ごめんごめん! 今何時かや?」
「……あと20分はあるよ」
「20分か〜」
あたしはスカートのポケットから出した携帯を、濡れないようにできるだけ遠くに置く。
「綾〜」
「ん〜?」
「泳ぐ?」
「は!? 泳がないよ!」
京はあたしの前に立って、ニコニコ笑ってる。
ゾクッと背筋が強張る。
「投げないでよ!?」
「なーん。そんなんしないが」
笑顔が怖い! 不意をついて、絶対また投げる気だ!



