「きもちー!」
快晴の下で響くのは、楽しそうに笑う京の明るい声。
「綾、入らんのー?」
「入るわけないじゃんっ」
「つまらんが〜」
むつけた顔をしてスイスイ泳ぐ京を、あたしは見つめる。
遊びに行こうと言った京だけど、体育館も校庭も2、3年生が使っていて、使われてない所といえば、施錠されてないプールだけだった。
「寒くないの〜?」
「まだ9月〜夏だが」
「残暑、初秋だよ」
「何でもいいけん」
制服のまま泳ぐなんて、この後どうする気なんだろ……。
それにしても、京と遊ぶと水遊びばっかりなのはなぜだろう……。
プールにつけた足を上下に動かしながら、京のクロールを眺める。
「……ねー」
「ん?」
京はプールの底に足をついて、あたしのほうに振り向く。



