「京!?」
「おー、綾っ」
京は息を切らしながら、あたしに笑いかける。
何で京が未定クラスにいるの!?
「君が水島くんかな?」
「そうです。すんません、まだ学校内分からんけん、迷っちょって」
「いいですよ。座ってください」
京は額の汗を拭って、あたしの隣に座る。
「何で京が未定クラス!? 理数系じゃないの?」
「担任に聞いたら未定クラスだって言われたけん。そういえばプリントもらっちょー時、めんどくさくて未定に丸付けたな〜って」
「そーなんだ」
きっと、何でもいいや〜って感じで丸つけたんだろうな。
「はー暑……」
京はパタパタとシャツの胸元をあおぐ。
「じゃあ、始めましょうかね。未定クラスは綾さんと水島くんのふたりだけですから、半年間仲良くしましょう」
「ふたり!?」
京は驚いて辺りを見回す。
「あたしもびっくりした」
「へ〜、楽しそうだが」
なぜかご機嫌な京は、じぃじの話を大人しく聞いていた。



