あ……じぃじだ!
「遅くなってすまんね」
「大丈夫です」
じぃじは、うちの学校でも年配なほうで、優しくて、いつも笑顔のカウンセラーの先生だ。
未定クラスの担当がじぃじ……。
うん、何か分かる気がする。
「三波さんひとりかな?」
にっこり笑うじぃじに、あたしは元気に答える。
「綾でいーよ!」
「じゃあ綾さん。始めましょうか」
じぃじの授業受けられるなんて、ラッキーかもしれない。
「起立、礼する?」
「ふふ、しなくていいですよ」
「ふたりだもんね」
「もうひとりは休みかな?」
もうひとり?
「いるのっ?」
「いますよ。綾さんと同じ……」
「すんません!」
ガラッとドアが開き、あたしとじぃじの会話は途切れて、入り口に目を向ける。



