「まぁ悪くなるって言うのもあるけん。ただの噂だが」
「えぇー……」
そっか……でも、信じてみてもいいかも。
あたしの未来が光あるものでありますように、願いを込めて。
「開けるぞ」
ぐっ、と耳に威圧感を感じた。
────ガシャン!
「いっ!!」
右耳に穴が貫通したのが分かる。
「はい左〜」
えっ!?
「ちょっと待っ……」
────ガシャン!
「痛いぃぃぃぃい!!」
耳がジンジンする。鈍い痛み。
一瞬じゃないじゃんか!
「何事!?」
バンっ!と律兄の部屋のドアが開いて、立っていたのは京。
涙目で両耳を押さえる綾を見て、京が律兄の頭を叩く。
「いてっ」
「何したかやっ!」
「違う違う! ピアス!」
慌てて止めに入ると、京は不思議そうにあたしを見た。



