「もったいないなぁ……」
「使わん気かや!?」
「いや使うけどさ! 大切に使いますっ」
「ならいいけん」
ふっと笑う京を横目に、香水をもう一度見る。
ボトルの中央には“cherish 〜I think you〜”と、ゴールドの文字で書かれてあった。
あたしバカだから、意味分からないんだよね……。
家で辞書引こう。そう思って、香水を箱に戻した。
「ちょっとおトイレっ」
「行ってらっしゃーい」
京の部屋を出て、奥にあるトイレに行く。
トイレを出て、京の部屋に向かおうとすると。
「っ! ……り、律兄……」
律兄が自分の部屋から、顔半分を出していた。
「驚かさないでよ!」
「ちょっといらっしゃい」
相変わらず顔を半分出して、手招きする律兄。



