「はい、綾」
「へ?」
陽子と陸からのプレゼントを見ていると、京が正方形の箱を差し出していた。
「京もくれんの!?」
「普通あげるが」
笑って言う京に、胸が締め付けられる。
「ありがとう……」
箱を受け取ると、少し重かった。
「開けていいけん」
「あ、うん」
震えそうな手を抑えて、箱を開ける。
「……可愛い」
「あー、よかった」
京は安心したのか、またケーキを食べ始めた。
箱の中には、キラキラ輝く香水が入っている。
ボトルはダイヤモンド型で透き通っていて、キャップの部分にはゴールドのリボン。結び目に、淡いピンクのハートが付いていた。
「………」
キャップを外して手の甲にひと吹きかけ、香りを嗅いだ。
ちょっと切ないような、後に引く甘い香り。
「香水平気かや」
「うん……香水欲しかったの」
「使って」



