「綾」
「はい!?」
京が突然隣に現れ、声が裏返る。
「ぶっ」
京は吹き出すと、うつむいて肩を震わせる。
バ……バカ。あたしのバカ。
普通にしようって、覚悟してきたばっかなのに!
「そんな緊張せんでよか」
くくっと笑う京に、恥ずかしくて顔が熱くなる。
「そうだよ綾……ぷっ」
「陸まで笑わないでよ!」
この状態だと、やっぱ聞いたんだな……。
別れて、友達に戻ったこと。
「まぁ気を取り直して」
京のひと言で、みんながグラスを持った。
「??」
便乗してグラスを持つ。
「「「「誕生日おめでとう!!」」」」
そう祝ってもらい、あたしのグラスにカンッカンッと乾杯される。
「……ありがとう」
照れながら笑うと、みんなも笑ってくれた。



