その後は学校のこととか、またサボろうとか。そんな他愛ない話をして帰ることにした。


綾の家に着いて、京の方を向く。


「じゃあね。また明日」

「ん」


何となく名残り惜しそうに、沈黙が続いた。


京……早く帰ればいいのに。明日だって、学校で会えるし……。

そう思っても、寂しかった。


1日一緒にいたのに、綾って欲張りかも……。


そんなことを考えてると、京が口を開いた。


「今日、楽しかったかや?」

「うんっ!」


即答すると、京は声を出さずに笑った。


「ならよかったけん。じゃあ、また明日学校で」

「うんっ、またね!」


京はもう一度笑顔を見せて、夕日が沈む頃家へと帰って行った。



京の姿を見送ってから、家の中に入る。