「え!? 綾、誕生日!?」
「忘れちょったん!?」
忘れてた……。
ぽかんとしてると、理一がプレゼントをあたしのほっぺに押し付けてきた。
「いひゃいんですけど……」
「ははっ、じゃーな!」
理一はプレゼントをテーブルに置いて、颯爽と部屋を出ていった。
えっ! ちょっと!
「理一!」
「んぁ?」
すでに玄関にいた理一を追いかけて、お礼を言う。
「ありがとう」
「おぅ。またな」
にかっと笑ってあたしの頭を撫でると、理一は帰っていった。
「……ありがとう」
理一が出ていった扉を見つめ、ぽつりと囁いた。



