「でも正真正銘京が現れて、綾と別れて、やっと同じ位置に立てたが」
「理一……」
「俺と京はライバルだけん」
ニヤリと笑った理一に、あたしは眉を下げた。
「優しいね……理一」
「俺、綾のこと諦めんけんね」
「ごめんね……」
「謝るなや。2年も好きでいちょるけん、綾が答え出すまで待っちょるが」
「ありがとう」
少し微笑むと、頭を撫でられた。
……ありがとう、理一。こんな綾を好きでいてくれるなんて。
でもやっぱり、ごめん。ごめんね……。
綾はいつも、大事な人を傷つける。
笑って言ってくれたけど、その瞳から、悲しみが溢れてる。
不安だって、言ってる。
いい加減、つらいはずなのに。
2年も待ち続けて、また振り出しに戻ったようなものでしょう?



