「いいが、綾から話して」
理一は真っ直ぐあたしを見た。
「……あのね、昨日京の家に行って、話してきたの」
「うん」
心とは裏腹に、あたしはあっさり言った。
「京と別れた」
「……え?」
「ん? 別れたの、京と」
平然と言うあたしを、理一は目を丸くして見つめている。
「それって……どういう……」
「んーと。付き合ってて、別れたって感じじゃなくて、なんていうか……リセット?」
「リセット?」
「そう。まぁ、友達に戻ろうってこと」
「それで話ついたかや!?」
「うん」
「終わり!?」
「うん」
理一は信じられないと言う顔。
「なっんだよ……」
理一は後ろにあるベッドにドサッと寄りかかる。あたしはグラスに手を伸ばして、首を傾げた。
「理一の話は?」
理一はあたしをチラッと見てから、姿勢を正した。



